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食べ物でたどる世界史

『食べ物でたどる世界史』

著:トム・スタンデージ
訳:新井崇嗣
刊行日:2024/8/2
四六判(左右130mm×天地188mm)並製
358ページ。本文1色刷。
ISBN 978-4-903063-99-7 C0020
2350円(税込2585円)

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14カ国で刊行。世界的ベストセラー!
米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ…
身近な食べ物と人類の関係を、
古代から現代までたどれば、
世界史の大きなストーリーが見えてくる!

古代文明の成立、ローマの覇権、大航海時代、産業革命、アメリカ独立、
冷戦、ウクライナとロシアの対立、中国・インドの台頭──。

古代から現代までの、これら歴史に残る出来事に共通するのは、
「食べ物」がカギとなる役割を果たしたこと!
食べ物が人類の運命と世界史に、想像をはるかに超える影響を及ぼしてきたさまを、
通史的に描く。

英「エコノミスト」誌副編集長にして、作家・ジャーナリストとしても活躍する著者による、
面白くてためになる一冊。各紙誌絶賛!

序章より:
「本書は、食べ物が引き起こした、可能にした、あるいは影響を与えた「変化」を通じて歴史をふり返る。歴史上、食べ物がしてきたことはたんなる滋養(じよう)の供給にとどまらない。食べ物は社会変革の、社会秩序の、地政学的争いの、産業発展の、武力抗争の、経済拡大の「触媒役」を担ってきた。前史から現代に至るまで、そうした変容にまつわるさまざまなストーリーは、全人類史を包括する大きな物語を形成する」

遺伝学、考古学、人類学、経済学等の幅広い分野の研究成果に準拠しつつ、
人と食べ物が織りなしてきた「もうひとつの世界史」を描く。
登場する人物・民族、150超。図版70点収録。

 

<著者>
トム・スタンデージ(Tom Standage)
ジャーナリスト・作家・編集者。英「エコノミスト」誌副編集長。
オックスフォード大学で工学とコンピュータサイエンスの学位を取得。本書『食べ物でたどる世界史』は14カ国で各国版が刊行され、世界的なベストセラーとなっている。
他の著書に『歴史を変えた6つの飲物』、『ヴィクトリア朝時代のインターネット』など。科学とテクノロジーに関する多くの記事を「ワイアード」「ニューヨーク・タイムズ」等に寄稿。音楽一家の中で最も非音楽的。妻子あり。ロンドンに在住

<訳者>
新井崇嗣(あらい・たかつぐ) 
翻訳家。中央大学法学部法律学科卒、メンフィス大学英語学部言語学科修士課程修了。
訳書に『歴史を変えた6つの飲物』『カクテル パーフェクト・ガイド』(いずれも楽工社)、『ロック・ファミリー・ツリー』『私はリズム&ブルースを創った』(いずれもみすず書房)、『フレディ・マーキュリー 自らが語るその人生』『サウンド・マン』『アレサ・フランクリン リスペクト』『スタックス・レコード物語』『スウィート・ソウル・ミュージック』(いずれもシンコーミュージック)、『英国レコーディング・スタジオのすべて』(DU BOOKS)などがある。

<目次>
序章 “過去”の材料
第1部 文明の食べられる基盤
 第1章 農耕牧畜の発明
 第2章 近代化の根
第2部 食べ物と社会構造
 第3章 食べ物、富、権力
 第4章 食べ物の流れを追う
第3部 食べ物──世界を結ぶ幹線道路
 第5章 楽園の欠片
 第6章 帝国の種子
第4部 食べ物、エネルギー、工業化
 第7章 新たな世界、新たな食べ物
 第8章 蒸気機関とじゃがいも
第5部 武器としての食べ物
 第9章 戦争の燃料
 第10章 食料戦
第6部 食べ物、人口、発展
 第11章 世界を食べさせる
 第12章 豊富の二律背反
 終章 未来の材料
謝辞/注/参考文献/索引

<賛辞・書評>
クリスピン・ティッケル卿(環境学者/外交官/元国連イギリス政府常駐代表)。「フィナンシャル・タイムズ」紙の書評で:
「人間社会における継続的変容を、起こし、可能にし、左右した、食べ物の役割を巡る、興趣の尽きない史実の数々。たぐいまれな視座から、巧みな語り口でつづられる、ほぼ顧みられてこなかった歴史の側面」

「ワシントン・ポスト」紙:
「我々の生活において食べ物が担い続ける重要な役割を、スタンデージは見事に浮き彫りにしている。本書は、美食家ブリア・サヴァランによる言明『どんなものを食べているのか言ってみたまえ、君がどんな人か言い当ててみせよう』のさらなる証拠だ」

「ニュー・アグリカルチャリスト」:
「食物の過去と未来に関心のあるすべての人を、広く惹きつける一冊」

「カーカス・レヴュー」:
「本書は、食べ物史と世界史が交差する点に焦点を合わせる。だが著者の関心は歴史にとどまらない。著者は長期的視座で世界を見つめ、遺伝子組み換え食品や、食物と貧困との複雑な関係、地産地消運動、食物の政治性、近代的農業の環境的影響といった社会問題について、それぞれの現状に光を当て、明快に解説する。有益な情報に富む、洞察に優れた一冊」

原著:
An Edible History of Humanity, 2009

 

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