ライ麦とアボカド、味噌とターメリック、
ナスとチョコレート──。
おいしい「風味」を作りだす「食材の組合せ」を、
料理の実例と共に紹介。
ミシュラン三つ星シェフ、ヘストン・ブルーメンソール氏が賞賛し、
15か国語に翻訳された世界的ベストセラーの、待望の続編。
世界の郷土料理から革新的料理まで、
幅広い視点で豊富な事例を紹介するフードペアリング事典。
ソバ、玄米、豆、蜂蜜、ユズ、ショウガ、豆腐、ゴマ、ケール、
バナナ、ズッキーニなど、92の食材の約890項目のペアリングを収載。
索引充実。食材名、レシピ名など様々な用語から逆引きできる。
<目次>
はじめに
ローストしたキャラメル風味
豆の風味
花咲く草地の風味
花の香り系のフルーツ風味
サクラ属の風味
ドライフルーツの風味
クリーミーなフルーツ風味
酸味のあるフルーツ風味
アブラナ科の風味
ピリッとしたウッディな風味
甘いでんぷん質の風味
動物性の風味
ネギ属の風味
ナッツのようなミルキーな風味
薄緑の風味
ハーブの風味
スパイシーでウッディな風味
甘くウッディな風味
濃い緑の風味
人物紹介
参考文献
索引(レシピ)
索引(一般用語)
索引(組み合わせ)
「はじめに」より:
「前作『風味の事典』に続く…本書『続 風味の事典』では、66種類の新しい風味と、前著でも扱った26種類の風味を取り上げていますが、内容はどれも新しく執筆したということはお伝えしておきたいと思います(また、前回扱った風味の場合でも、前著で扱った組み合わせは取り上げていない、ということも申し添えておきます)。
組み合わせの選び方は前回と同じです。食材の長いリストを作って、ペアごとに検討を重ね、飽きがこなくて、かつもっとも好奇心をそそる取り合わせを選び出しました。…本書からヒントを得て…自分でも風味の実験をしてみようという気になっていただけたら嬉しく思います」
<著者>
ニキ・セグニット(Niki Segnit)
飲食分野の作家。2010年に原著が刊行された最初の著作『風味の事典』(日本語版は楽工社、2016年)は、15か国語に翻訳され、広く世界で読まれている。同書はまた、飲食分野の優れた著作に与えられる賞として有名な「アンドレ・シモン賞」を受賞した。幼少期から食に強い関心を持っていた彼女は、飲食物マーケティングの専門家となり、菓子、軽食、ベビーフード、香辛料から、乳製品、蒸留酒、ソフトドリンクまで、数々の有名ブランドのマーケティングに携わった。そのかたわら、世界の料理を自ら試作する経験を重ね、食に関する幅広い知識・経験を蓄積。現在、その蓄積を存分に生かした執筆活動を行なっている。読む者を退屈させないユーモアとセンスには定評がある。夫と2人の子どもとともにロンドン在住。
<訳者>
廣幡晴菜(ひろはた はるな)
英語翻訳者。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。訳書にアンナ・ファイフィールド『金正恩の実像 世界を翻弄する独裁者』(共訳、扶桑社)、スーザン・ジャングほか『シグネチャー・ディッシュ 食を変えた240皿』(共訳、KADOKAWA)、アリ・ブザーリ『おいしさをつくる8つの「成分」』(楽工社)など。
<賛辞・書評>
「食材のマッチングは大仕事だが、ニキ・セグニットは間違いなくその第一人者だ。…食材の組合せなんてなんでも知っていると思っていたのに、思いつきもしなかったような組合せに度肝を抜かれることになる…ナスがチョコレートへ、チョコレートが味噌へ、味噌が海藻へ、海藻が別の本のレシピやレストランのひと皿へつながっていき、今すぐ探し出さずにはいられなくなる。その好奇心が読者を感化し、組合せの可能性の数々は、食材に導かれたこの旅路を行くためのインスピレーションを与えてくれる」
――ヨタム・オットレンギ(「オットレンギ」オーナーシェフ)
「似たりよったりの料理本ばかりで辟易(へきえき)している出版界において、本書は真に比類なき存在である」
――アリス・ラスセルズ(飲料ジャーナリスト)
「古典的なペアリングに最大限の敬意を払いながら、セグニットは珍しい組合せにも果敢に踏み込んでいる」
──『シカゴ・トリビューン』紙
原著:
The Flavour Thesaurus: More Flavours, 2023
|