楽工社
 
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『日本化け物史講座』
著:原田実 
刊行日 2008/02/02
四六判(188o×130o)ソフトカバー。250ページ。本文1色刷。
ISBN978-4-903063-17-1 C0095
定価(本体1600円+税)

 

概要
ヤマタノオロチから口裂け女まで、日本に出現した妖しの者の歴史を、その文化的背景とあわせて概観する。日本怪異史入門の書。

著者略歴
原田実(はらだ・みのる)
1961年生まれ。歴史研究家。龍谷大学卒業後、1984年から3年半、八幡書店(出版社)に勤務。古史古伝・霊学書籍の広告を担当。その後、広島大学研究生、昭和薬科大学文化史・心理学研究室助手(1990〜93年)を経て、歴史研究・執筆活動に入る。またそのかたわらで「市民の古代研究会」代表を務める(2001年〜02年)。古代史・偽史・サブカルチャー関係の論考多数。
著書に、『と学会レポート 日本霊能史講座』『トンデモ偽史の世界』(楽工社)など。

目次
まえがき 3

■一章 ヤマタノオロチ 12
ヤマタノオロチ――異物の象徴としての化け物 18
甕襲の玉――マージナル・アニマル 27
両面宿儺――王権から生まれる化け物 30

■二章 カッパ 33
ガラッパ――カッパの原型 34
小子部栖軽――王権の矛盾を引き受けるトリックスター 41
人魚――予兆としての化け物 45
狢――政権を正当化する化け物 48
天狗・天狐――流星としてデビュー 49
葬列を見下ろす鬼――歴史的な宿命 51
『日本書紀』――化け物が出てくる正史 53
人を食う鬼――日本固有の化け物の誕生 54
宮中の鬼――説明装置としての化け物 55
アテルイ――鬼門の起源? 60
将門の首塚――もう一人の天皇の末路 61
頼豪阿闍梨、鼠に変ずる――仏教と王権 64

■三章 狐 67
狐――国を守り、乱す動物 70
二つの説話集――化け物譚の原典 76
ヌエ――退治者の変化 79
安徳天皇――転生したヤマタノオロチ 81
鉄人伝説――モンゴルから来た異物 84

■四章 天狗 87
天狗――国際的な化け物 88
イツマデ――政情の化身 92
『太平記』の化け物――異形としての遊び 93
『風姿花伝』――鬼を演じる作法 95

■五章 鬼 99
酒呑童子――「鬼」イメージの定着 100
『神道集』――インドから来た神々 106
八百比丘尼――興行としての化け物 107
火の車――火車、片輪車の原型 109
付喪神――百鬼夜行の原点 110

■六章 皿かぞえ 113
皿屋敷の誕生――幽霊か妖怪か 115
肉人――駿府城に現れたET 123
岩見重太郎の狒々退治――作られた豪傑譚 125
ジェニー・ハニバー――輸出される化け物 126
『御伽婢子』――『牡丹灯籠』の原型 129
お岩失踪――『四谷怪談』のモデル 131
『桃太郎』の鬼――草双紙の時代 133
『和漢三才図会』――江戸の博物学 136
『日本振袖始』――変奏・ヤマタノオロチ 137
『秀真伝』――江戸の偽書 139
「稲生物怪録」――特異な妖怪物語 141
『放下筌』――お座敷芸に使われる化け物 142
雷獣――神性の剥奪 143
『画図百鬼夜行』――江戸の妖怪図鑑 144
鬼娘――都市に取り込まれた化け物 145
化猫遊女――遊郭と化け物 147

■七章 豆腐小僧 151
豆腐小僧――伝承のない化け物 152
五徳猫――パロディとしての創作化け物 155
『耳袋』――江戸の奇談集 158
『夭怪着到牒』――江戸の妖怪認識 160
光り物の出現――UFO、江戸を飛ぶ? 161
『心学早染草』――善・悪・心のキャラクター化 162
うつろ舟――不義を犯した女の漂着 164
『怪談おそろ史記』――オチのある怪談 166
カッパの工事――法の抜け道としての化け物 167
『絵本百物語』――化け物の復権 169
印旛沼の怪物――化け物に仮託された政道批判 170
アマビエ、コロリ――託宣と疫病 172
件――予言する化け物 174
化猫――鍋島の化猫騒動 175
上田秋成・平田篤胤――それぞれの神代観と怪談 176

■八章 狸 179
吉原の狸、四国の狸――陽気な化け物 181
狸の授業――明治の化け物新聞 184
小泉八雲――ケルトと怪談の邂逅 185
花電車の桃太郎――侵略主義との関連 191
江馬務、柳田國男――妖怪研究の始まり 193
たぬき・むじな事件――分類の問題 195
『桃太郎の史実』――温羅伝説の真相 196
『魔人ドラキュラ』――イメージの原点 197
『阿波狸合戦』――狸映画の系譜 200
『ゴジラ』――すべての怪獣の代名詞 201
『ゲゲゲの鬼太郎』――漫画の中の化け物 208
『デビルマン』――生物学的なディテール 210
ヒバゴン――「UMA」の誕生 212

■九章 ツチノコ 215
ツチノコ――ブームを巻き起こす蛇 217
『エクソシスト』――オカルトブームの到来 221
オリバー君――興行から生まれる化け物 222
ニューネッシー――化け物の名前を公募 223
ナンチャッテおじさん――ラジオから生まれた都市伝説 224
『妖怪学入門』――一九七〇年代の妖怪観 225

■一〇章 口裂け女 227
口裂け女――キャラクターの成長 229
クトゥルー神話――輸入された邪神たち 231
宮崎アニメ――化け物イメージの拡大 233
『消えるヒッチハイカー』――「都市伝説」の誕生 234
『リング』――新しいメディアと化け物 235
姑獲鳥――妖怪の再生 236
『ポケットモンスター』――ゲームの中の怪物 238
カシャンボ――火車の変容 240
おわりに――未来の化け物 242

主要参考文献 244

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