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『ゼロの楽園──村上春樹と仏教』
著:平野純 
刊行日 2008/05/01
四六判(188o×130o)ハードカバー。 124ページ。本文1色刷。
ISBN978-4-903063-20-1 C0095
定価(本体1900円+税)

 

概要
村上文学を〈仏教〉から読み解く。
父親が僧侶だった村上の作品は、仏教的世界観から根深い影響を受けている。そしてそれこそが彼の作品を世界文学にしたものでもある。
春樹文学の核心を突く画期的評論。

本文より──「村上の普遍性は、その非伝統的性格やましてやアメリカ的性格ゆえではない。そのコズモポリタニズムは、「自己同一性」、「国」そして「歴史」からあらゆるリアリティを剥奪する仏教に由来している。仏教の諸経典をかじった者が村上春樹を読んだならば、そのほとんどの者が、印象的に表現された中観派の核心的な諸観念を、いたるところに、発見するだろう。」

著者略歴
平野純(ひらの・じゅん)
作家。1953年東京生まれ。82年、「日曜日には愛の胡瓜を」で文藝賞を受賞。現在、仏教と現代文化の関わりについて関心を持つ。
著書に、『上海黙示録殺人事件』(双葉社)、『上海バビロン』(河出書房新社)、『上海コレクション』(筑摩書房)。

 

目次
●第1章 文明という災厄
迷いの生存のために 8
註 18

●第2章 快楽主義者たちのあるべき運命
ミネルバのふくろう 32
両極端を避ける 37
スプーティ長老よ! 42
ダイヤモンドの経典 47
註 50
補足 75

●第3章 楽園の日々
海辺のカフカ 94
前・二分法思考 102
メリー・ゴーラウンドの上の政治学 105
註 112

凡例・参考文献 118

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