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『幻想の古代史 上』
著:ケネス・L・フィーダー
訳:福岡洋一
刊行日 2009/11/02
四六判(188o×130o)ハードカバー。346ページ。本文1色刷。
ISBN978-4-903063-37-9 C0020
定価(本体2400円+税)

 

概要
日本考古学協会会長/早稲田大学教授・菊池徹夫氏推薦。
「原書は欧米の大学で考古学の学生を中心に広く読まれ6版を重ねる。著者は考古学における疑似科学の例をあげ批判。考古学は自然科学も応用しつつ未知の過去世界の謎とロマンに通ずるため、エセや詐欺とも隣り合わせだ。
本書では、例の旧石器遺跡捏造事件も扱われており、『とんでも』好きには必見、一般向けには読み物として推奨でき、また学生には必読書である」

日本の旧石器遺跡捏造事件、英国のピルトダウン人事件など、古今東西の詐欺事件を批判的にとりあげながら、歴史上の「ニセの謎」を排し、「真の謎」に迫る。定評ある古代史入門書。

 

著者略歴
ケネス・L・フィーダー(Kenneth L. Feder)
セントラル・コネティカット州立大学人類学部教授。1982年にコネティカット大学で人類学の博士号を取得、現在はニューイングランドの考古学を中心に研究。ファーミントン川考古学プロジェクトを設立してコネティカット州中北部で調査を進めているほか、一般の人々が人類の過去をどのように理解しているかを分析することにも興味を持つ。
著書に、
Linking to the Past: A Brief Introduction to Archaeology
The Past in Perspective: An Introduction to Human Prehistory
Human Antiquity: An Introduction to Physical Anthropology and Archaeology(共著)。

原著
FRAUDS, MYTHS, AND MYSTERIES: Science and Pseudoscience in Archaeology, McGraw-Hill, 2008

訳者略歴
福岡洋一(ふくおか・よういち) 
1955年生まれ。大阪大学文学部卒(英語学)。翻訳者。
訳書に、『ビーイング・デジタル』(アスキー)、『「複雑系」を超えて』(アスキー、共訳)、『古代文明の謎はどこまで解けたか T〜V』(太田出版)、『懐疑論者の事典 (上下)』(楽工社、共訳)など。

 

目次
まえがき 11
クイック・スタート・ガイド 23

●第一章 科学と疑似科学 29
信じられないものを信じてしまう心 33
魔術師たちの朝
疑似科学と考古学 45
この本の目的 48
よくある質問 50
参考になるウェブサイト 53
批判的に考えるための練習問題 54

●第二章 認識論──何かを知っているとはどういうことか 59
知るということ 59
情報の収集──「百聞は一見にしかず」は必ずしも正しくない/情報の収集──他者からの情報
科学――ルールに則ったゲーム 69
宇宙は実在し、われわれは宇宙を知ることができる/宇宙は理解可能な法則に従う/法則は不変/法則は理解可能
科学の仕組み 78
産褥熱の解明 81
科学と非科学――本質的な違い 88
説明を評価する際のルール 
科学の方法 94
仮説はどこからくるのか/仮説の検証/科学という人間的な営み
科学と考古学 105
よくある質問 105
参考になるウェブサイト 106
批判的に考えるための練習問題 107

●第三章 考古学における捏造の構造 111
カーディフの巨人――ニューヨークで発見されたゴリアテ 116
発見 119
終わりの始まり/ハルの告白/巨人の運命
捏造の理由 134
現在の視点から──捏造をどう捉えるか 137
考古学的捏造を成功させるためのルール
よくある質問 145
参考になるウェブサイト 147
批判的に考えるための練習問題 148

●第四章 ドーソンのドーン・マン――ピルトダウン事件 149
進化という文脈 150
脳中心のパラダイム 
サセックスでの大発見 156
ピルトダウンの謎 167
捏造の解明 170
犯人は誰か? 173
容疑者──チャールズ・ドーソン/容疑者──アーサー・スミス・ウッドワード/容疑者──ピエール・ティヤール・ド・シャルダン/容疑者──グラフトン・エリオット・スミス卿 /容疑者──アーサー・キース卿/容疑者──マーティン・A・C・ヒントン/容疑者──ルイス・アボット/容疑者──W・J・ソラス/容疑者──アーサー・コナン・ドイル卿
ピルトダウン事件の教訓 185
現在の視点から──人類の進化 187
よくある質問 193
参考になるウェブサイト 194
批判的に考えるための練習問題 195

●第五章 アメリカを発見したのは誰か 197
アメリカの最初の人々 197
ヨーロッパ人にとっての「新世界」/聖書の解釈とアメリカ・インディアン/アメリカ・インディアン――イスラエルの民からアトランティス人まで/ネイティブ・アメリカンの起源 /アジアからの移住/「アメリカの創世記」?/生物学的特徴から見た人々の移動/「最初のアメリカ人」についての考古学
インディアン以後、コロンブス以前 226
人為物の経路――新世界への訪問者がいた証拠
アメリカのヨーロッパ人――スカンジナビア人によるアメリカの発見 229
新たなる土地――ニューファウンドランド/ヴィンランドはどこにあったか、スクレーリングとは何者か/スカンジナビア人によるアメリカ発見――物的証拠/バイキングの存在を示すその他の証拠
その他の航海、訪問者たち 252
中国人による新世界発見?/古代アメリカにアフリカ人がいた?/コロンブスの前にそのほかのヨーロッパ人が新世界に来ていたか
紀元前のアメリカ? 269
言語学的な類似/碑文/建築/考古学が下す判断/考古学的文脈:試掘と証拠の収集
現在の観点から――アメリカ大陸への入植 285
よくある質問 287
参考になるウェブサイト 289
批判的に考えるための練習問題 291

●第六章 マウンドビルダーをめぐる神話 293
失われた種族の神話 299
マウンドビルダーとは何者だったのか? 失われた種族を求めて 303
ワラム・オラム/神話の考古学
マウンドビルダーの謎は解かれた 313
失われた種族の神話が生まれた根本的な理由 328
現在の観点から――マウンドビルダーたち 329
よくある質問 340
参考になるウェブサイト 341
批判的に考えるための練習問題 343

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