目次
■第1章 サイキック・サーカスへようこそ ●史上最大の詐欺? 世界中に広がるサイキックたちの業界/本書に連動するウェブサイト ●この本が扱わない三つのこと 1.サイキック・パワーは実在するか? 2.サイキック・パワーは有益か? 3.マジシャンとその手法
■第2章 コールド・リーディングの仕組み ●用語について コールド・リーディングとは? サイキック・リーディングとは? リーディングのタイプによる分類 リーディングの内容による分類 リーディングの提供方法による分類 相談者のタイプによる分類 用語に関する補足 ●よくある五つの誤解 1.ボディ・ランゲージ 2.鋭い観察 3.手がかりを「引き出す」 4.曖昧さと一般化 5.引っかかるのは愚かで信じやすい人だけ? ●第2章の各部の構成 ●説明のしかたについての補足 事例は基本的に一対一でのタロット占い 架空の対話 女性を想定 ほとんどの相談者が女性なのはなぜか? ●リーディングの仕組み 1/7——セットアップ 1.顔合わせと挨拶 2.協調的な解釈を促す 3.親密な雰囲気を作る 4.サイキックとしての信用度を印象づける 5.リーディングの体系を信用させる 6.失敗したときの言い訳をあらかじめ用意しておく 7.相談者が最近リーディングを受けたかどうかを調べる 8.相談者を楽にさせる ●リーディングの仕組み 2/7——主要なテーマ ●リーディングの仕組み 3/7——リーディングの要素 a.性格に関する要素 1.虹色の戦略──対極的な傾向について同時に述べる 反論の余地のある表現を避ける 2.細やかな褒め言葉 3.サイキック感覚の称賛 相談者の性別による違い 4.シュガー・ランプ──「砂糖の塊」のような心地よい言葉をかける 5.ジェイクイーズ・ステートメント──誰もがぶつかる人生共通の問題について述べる 発揮できずにいる才能 6.隣の芝生──「選ばなかった人生」への未練を利用する 7.バーナム・ステートメント──大多数の人が「自分のこと」と思う一般的な事柄を述べる 「バーナム・ステートメント」と「フォーキング(分岐)」のテクニック b.事実や出来事に関する要素 1.曖昧な事実──話を発展させる余地を残し、おおざっぱに述べる 地理に関すること/医療に関すること/事実に関すること 2.確率の高い推測──普通考えられる以上に確率が高い事柄を述べる 青い車 3.まぐれ当たりを狙う推測 三つの部分からなる推測/いつも推測するのがコールド・リーダーの癖 4.統計上の事実──公開情報を利用する 5.統計のトリビア──独自に収集した知識を利用する テーマとバリエーション 6.文化のトレンド 「文化のトレンド」に関する「シャロー・ラリンクス」氏の見 方 7.幼時の記憶 言葉とその意義/両親を心配させたこと/うまくありついた仕事 8.民衆の知恵──誰もが知っている格言などを援用する 9.季節に関わること イメージを豊かにする/延長と見通し/さまざまな視点 10.対照的な人物──相談者が嫌う人物を相談者の正反対の性格として描写する 11.プッシュ・ステートメント──否定的な反応が返ってくるようなことをあえて語り、記憶を引き出す 靴とパーティ/成功した例 c.情報を引き出す要素 1.直接の質問 2.副次的な質問 3.ベールをかけた質問 さらにベールを重ねる方法/テーマとバリエーション/ベールをかけた質問の拡張/平板な調子と上昇調 4.転用された質問 「スポーツ好き」な相談者 5.専門語のたたみかけ 6.薄れゆく否定──否定形の疑問文を巧みに使う 再確認、安心させるコメント、拡張 7.シャーロックの戦略──シャーロック・ホームズのような観察と推理 「シャーロックの戦略」による推理ゲーム/外見だけでなく、言葉にも/シャーロックとジャケットの裏地/二六年続けてきた仕事 8.ロシアの人形──言葉の重層的な意味から「当たり」に結びつける 「音楽」と「収集」/さまざまな「ミル(工場)」 d.未来の出来事に関わる要素 マジシャンの予言/新聞の見出しを予言 1.ピーターパンの予言──相談者が聞きたがっていることを盛り込む 2.ポリアンナの真珠──今は苦しくても未来は明るいと楽観的に語る 3.確実な予言 4.五分五分の予言 5.当たりそうな予言 6.当たりそうもない予言 7.事実に関する予言 8.自己実現的予言 9.曖昧な予言 10.検証不可能な予言 11.一方向でのみ検証可能な予言 [スペシャル・セクション——公開で行なう予言]/災害の予言/場所が変えれば、予言も変わる 12.本当はなかった予言 ●リーディングの仕組み 4/7——ウィン=ウィン・ゲーム 1.固執、当惑、引き延ばし 2.私は正しいが、あなたはそのことを忘れている 3.私は正しいが、あなたはそのことを知らない 4.私は正しいが、誰もそのことを知らない 5.私は正しいが、大っぴらにできない事情がある 6.いまは間違っているようでも、近いうちに私が正しいことが分かる 7.私は間違っているが、それは問題ではない 8.私は事実については間違っているが、感情においては正しい 9.私は事実については間違っている、しかし体系のなかでは正しい 10.細部の間違いはあるが、大筋では正しい 11.間違いを認め、謝り、そして次へ ●リーディングの仕組み 5/7——プレゼンテーションの方法 1.フィードバックを促す [フィードバックを促す方法]/開かれた質問と閉じた質問/アイ・コンタクト/ボディ・ランゲージ/[フィードバックのタイプ]/[フィードバックの利用法] 2.感覚を共有する バラエティと関連性 3.クリームの原則──最初は「少量」(弱い言明)から 4.仮定の強調 5.解釈の余地を残す 6.フォーキング(分岐)のテクニック フォーキングと事実に関する言明 7.はっきり聞き取れるように話す 8.親しみやすさを維持する 9.ペースを維持する 10.金色に塗って反復する──自分に有利に話をゆがめて繰り返す 素早い反復 11.リーディングを要約する 12.観衆の目にどう映るかを意識する ●リーディングの仕組み 6/7——すべてをまとめる サイキックの道具箱 ほとんどが即興 五つの段階 [ セットアップと武装解除]/[開始]/[橋渡し]/[拡張]/[きれいな締めくくり] ●リーディングの仕組み 7/7——懐疑的な相手への対処法 何も主張しない 用心深さを褒める 「シュガー・ランプ」を与える 諦める Column 幕の合間に(1)「これをどう説明する?」 私にとっての「懐疑」とは/「回想」の正確さを損なうもの/訓練を受けた観察者?/録音されたリーディング/[要約]
■第3章 理論の検証 ●はじめに 私自身についての二つの誤解 テストの条件 実際に行なったリーディングの記録 ●事例1——タロット・カードを使ったリーディング 説明 被験者 リーディング(全文) 被験者の感想 リーディングを振り返って ●事例2——事前に用意した占星術によるリーディング 説明 被験者 リーディング 被験者たちの感想 リーディングを振り返って Column 幕の合間に(2)開かれた心でいるということ
■第4章 コールド・リーディングをブロックする方法 リーディングの録音 1.冷静さを保ち、合理的でいること 2.質問されたら、そのことをはっきりさせること 3.質問に答えないこと 4.フィードバックを提供しないこと 5.要素を壊す──構造を明るみに出し、破壊する 6.サイキック・ベイティング──サイキックを餌で釣り、罠にはめる この項目についての注記(第四版で追加)
■第5章 補足事項 ●インスタント・リーディング ●記憶術 専門家に会う ●ホット・リーディング ホット・スピリチュアリズム/不可能なことの領域 ●コールド・リーディングは習得可能か?
■第6章 販売、恋愛と人間関係、尋問への応用 ●はじめに ●コールド・リーディングと販売 販売の二つの種類/余談ながら——男性と女性 a.CRとコールド・コーリング(電話営業)(1)——見込み客を評価する テーマのバリエーション b.CRとコールド・コーリング(2)——情報を探り当てる c.CRと売り込む場の準備 d.CRと知識があるように見せかける方法 「性格に関する要素」を適用する 「 細やかな褒め言葉」/「サイキック感覚の称賛」/「ジェイクイーズの言葉」/「バーナム・ステートメント」 「事実に関する要素」を適用する 「統計上の事実」と「統計のトリビア」/「民衆の知恵」/「季節に関わること」 「予言」の要素を適用する 「ピーターパンの予言」/「ポリアンナの真珠」 e.小売りへの応用 ●コールド・リーディングと恋愛 a.CRとデートの基本 b.CRと会話の話題 c.CRとラポール(信頼関係)の形成 プレゼンテーションの方法 倫理の問題 ●コールド・リーディングと犯罪捜査における尋問 a.文脈の類似 b.CRと尋問 合法性の問題
そして幕が下りる 付録 謝辞
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