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『世界史 I──人類の結びつきと相互作用の歴史』

著:ウィリアム・H・マクニール+ジョン・R・マクニール
訳・福岡洋一
刊行日 2015/10/2
四六判(188×130)ハードカバー。224ページ。1色刷。
ISBN978-4-903063-72-0 C1020
1800円(税込1980円)


現代最高の歴史家、

ウィリアム・H・マクニールの最新刊!

著者自身が認める世界通史の最高傑作、

待望の邦訳!!



「全体として本書は、過去に提出された考え方よりも文明化のプロセスをバランスよく説明する鋭い見方を提出している。私としては本書こそが、包括的な人類史を理解するために私自身が努力を積み重ねて到達した、納得のいく著作だと考えている。この本をどう判断するかは他の皆さんにお任せしたい。しかし、私が生涯抱き続けた野心は、本書においてこれ以上望み得ないほど満足のいく形で達成された」(ウィリアム・H・マクニール)

マクニール全著作中、原著売上部数1位! (2015年3月〜8月。米国Amazon.com および Barnes & Nobleウェブサイトのランキングデータによる)
いま世界で最も読まれている、最良の「世界史」概説書!



<著者紹介>
ウィリアム・H・マクニール William H. McNeill
1917年、カナダのバンクーバーに生まれる。1947年、コーネル大学で博士号を取得。現在、シカゴ大学名誉教授(歴史学)。著書『西欧の興隆──人間社会の歴史』(1963年、未邦訳)で、各文明の個別独立の発展ではなく文明間の相互の影響に力点を置いた世界通史を描き、その後の歴史研究に大きな影響を与えた。『西欧の興隆』を基に学生向けの教科書として書いた『世界史』(1967年、原題:A World History 邦訳:中公文庫)は広く読まれ、日本でもベストセラーとなった。本書『世界史──人類の結びつきと相互作用の歴史』(2003年、原題:The Human Web: A Bird's-eye View of World History)は、著者による最新版の世界通史で、世界史概説書として、いま世界で最もよく読まれている1冊である。

ジョン・R・マクニール John R. McNeill
1954年、米国シカゴに生まれる。父親はウィリアム・H・マクニール。1981年、デューク大学で博士号を取得。現在はジョージタウン大学教授(歴史学)。主に環境史の分野を研究。著書に『20世紀環境史』(2000年、邦訳:名古屋大学出版会)、『グローバルな相互依存──1945年以後の世界』(2014年、共著、未邦訳)などがある。

<訳者紹介>
福岡洋一(ふくおか・よういち)
1955年生まれ。大阪大学文学部卒(英語学)。翻訳者。訳書に、 『ビーイング・デジタル』(アスキー)、『「複雑系」を超えて』(アスキー、共訳)、『古代文明の謎はどこまで解けたか I〜III』(太田出版)、『幻想の古代史( 上・下)』(楽工社)など。

原著: The Human Web: A Bird's-eye View of World History, W.W.Norton, 2003

目次

 

第T巻 目次

地図と表、一覧リスト 006

はじめに 007

序章 ウェブと歴史 009

第1章 人類の始まり 017

第2章 食糧生産への移行
一万一〇〇〇年前−三〇〇〇年前 039

第3章 旧世界におけるウェブと文明
前三五〇〇−後二〇〇年 061
最初の文明 063
官僚制に基づく帝国の勃興 081
地域に限定されない宗教 088
インド文明 090
中国の文明 094
ギリシャとローマの文明 098
人口、環境、病気 112
まとめ 114

第4章 旧世界とアメリカにおけるウェブの発展
二〇〇−一〇〇〇年 117
相対的な富と権力の移動 118
「旧世界のウェブ」の拡大と強化 133
宗教の新しい役割 145
「アメリカのウェブ」の誕生 153
まとめ──共通のパターン 160

第5章 ウェブの濃密化
一〇〇〇−一五〇〇年 163
概観 163
中国はどのようにして世界初の市場社会になったか 169
イスラムの変容(一〇〇〇−一五〇〇年) 178
キリスト教世界のウェブの緊密化 191
「旧世界のウェブ」の太平洋側 206
「旧世界のウェブ」の南側と北側 209
アメリカのウェブ 213
まとめ 214



第U巻 目次

第6章 「世界規模のウェブ」の形成
一四五〇−一八〇〇年
一四五〇年の世界におけるウェブ/
世界のウェブの融合と拡張(一四五〇−一八〇〇年)/
ウェブが形成した世界(一五〇〇−一八〇〇年)/まとめ

第7章 古い鎖の破壊と新しいウェブの緊密化
一七五〇−一九一四年
ウェブの進展/爆発的な人口増加/新しい政治基盤/産業革命/産業革命の影響/
奴隷制と農奴制の廃止/帝国主義時代のグローバリゼーション/生態学的な変化/
まとめ──大変動の始まり

第8章 ウェブへの圧力
一八九〇年以降の世界
コミュニケーションとアイデア/科学とテクノロジーの結合/人口と都市化/
エネルギーと環境/グローバリゼーションからの後退──戦争と恐慌(一九一四−四一年)/
グローバリゼーションの復活──一九四一年以降の戦争と長期的発展/まとめ

第9章 全体像と長期的な見通し

読書案内/索引

[地図と表、一覧リスト(第T巻分)]

地図2・1 さまざまな地域における農業の始まり 041
地図3・1 ユーラシアとエジプトにおける初期の文明 064
地図3・2 南西アジアとエジプトの古代帝国 083
地図3・3 一世紀頃の漢帝国 095
地図3・4 古代ギリシャ世界 前七五〇−四五〇年頃 099
地図3・5 紀元前五〇年頃の古代ローマ共和国(共和政ローマ) 109
地図4・1 ユーラシアにおける帝国のフロンティアとステップ地帯の民族の移動(二〇〇−六〇〇年頃) 119
地図4・2 九〇〇年頃の中国 124
地図4・3 九〇〇年までのイスラムの拡大 127
地図4・4 一〇〇〇年頃の南北アメリカの都市センター 156
地図5・1 一二八〇年頃のフビライの帝国とモンゴル内の汗国 175
地図5・2 イスラムの中核地域 一〇〇〇−一五〇〇年 181
地図5・3 キリスト教勢力圏の拡大 一〇〇〇−一五〇〇年 193

表2・1 植物の栽培品種化/動物の家畜化 040
表2・2 南西アジアで家畜化された動物 046
表3・1 南西アジアとエジプトの帝国 082


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