目次
はじめに 3
●第一講 テロリズム
1 九・一一事件──何が起きたのか?
*ビル崩壊の主原因は飛行機衝突ではなかった
*崩壊の主原因はジェット燃料から放出された高エネルギーと高熱
*大爆発は起こらなかった。
起きたのは、高熱による物体の不安定化と鉄骨の湾曲
2 テロリストと核兵器
*テロリストが小型核兵器を一から設計・製造できるとは
考えられない
*高純度のウランかプルトニウムを入手しても、
優秀な技術者がいなければ製造は不可能
*北朝鮮の原爆実験は失敗だった。
設計の二〇分の一以下の不完全爆発
*小型核兵器によるテロが行われても、
九・一一事件を大きく上回る被害にはならない
*大型核兵器の製造はテロリストレベルでは不可能
*核兵器が盗まれ密売された場合の危険性
*放射能汚染爆弾によるテロは比較的容易。
大きな被害にはなりにくい
*放射能汚染爆弾については、過剰反応が危険
*真の脅威──ならず者国家による核兵器開発
3 バイオ・テロ
*天然痘テロ──きわめて危険。
実行されれば最大の犠牲者は発展途上国の人々に
*炭疽菌テロ──手紙一通に
推定二〇〇〇万人分の致死量の菌が入っていた
*炭疽菌テロ──数億人分の致死量の菌がまかれたが、
死者は五人だった。なぜか?
*炭疽菌テロの真相──いくつかのシナリオ
*バイオ兵器は核兵器より入手・製造しやすく使い方も容易
●第二講 エネルギー問題
4 エネルギー問題の知られざる真実@
*石油の最大のメリットは、エネルギー量の大きさ
*ガソリンと食物のエネルギー量比較
*ガソリンと代替エネルギーのエネルギー量比較。
もっとも有望なのはブタノール
*ガソリンとその他エネルギーとのエネルギー量比較
5 エネルギー問題の知られざる真実A
*エネルギーの「量」と並ぶ重要ポイントは、
それが一定時間内にこなせる仕事量(仕事率)
*馬一頭の仕事率=一馬力=一キロワット(一〇〇〇ワット)
*アメリカの総発電量は四五〇〇億ワット。
一〇億ワットの大型発電所が四五〇基必要
*石油に代わるエネルギーを考えるなら、まず現状の
エネルギー「用途」とエネルギー「源」を知る必要がある
*「脱石油」実現の最大の課題は、
代替エネルギーのコストを石炭以下に抑えること
6 太陽エネルギー
*誤解の多い太陽エネルギーに関する基本的事実
*ソーラーカーの実用化は未来永劫ありえない
*家庭用太陽電池普及のカギは、コスト低減と電池の長寿命化
*太陽電池利用型発電所の成否のカギは、
電池のコスト減と特殊材料の確保
*太陽熱利用型発電所の成否のカギも、やはりコスト減
7 石油の終焉?
*「もうじき石油が枯渇する」は本当か?
*石炭から石油をつくる「フィッシャー・トロプシュ法」を使えば、
石油は数百〜一〇〇〇年以上もつ
●第三講 原子力
8 放射線の基礎知識
*放射線量二〇〇レムの被爆で病気に。
三〇〇レムなら死亡確率五〇パーセント
*ふまえておくべき「閾値効果」
*放射線を不必要に恐れるべきではない。
低レベルの放射線は自然環境の一部
*放射線とガン──ガンと放射線には
どの程度関連があるのか?
*チェルノブイリ原発事故──住民三万人が平均四五レムを被爆。
事故による住民のガン死は約五〇〇人
*住民を避難させたのは正しい選択だったのか?
*事故によるガン死は推定総計四〇〇〇人。住民にとって
より深刻な、ストレス・喫煙・飲酒によるガンと心臓病死
9 放射性物質の基礎知識
*原子核の爆発により放射線が放出され、
放射性物質の「放射性」が「崩壊」していく
*放射性物質が元のレベルの半分になるまでの時間を
「半減期」という
*半減期が一回過ぎれば放射性物質の危険性は二分の一に、
一〇回過ぎれば一〇〇〇分の一になる
*原発事故の際にもっとも危険なのは、
半減期が中間の長さの放射性物質
*さまざまな放射性物質と
半減期の長短に由来する危険性/利便性
*放射線で人間が突然変異するとか、チェルノブイリでは
先天性欠損症が多く見られるという説は、本当なのか?
10 核兵器を知る@
*核兵器の三タイプ──ウラン爆弾、プルトニウム爆弾、水素爆弾
*爆発のカギは「核連鎖反応」──
高エネルギーを出す核分裂の連鎖──を起こせるかどうか
*原子爆弾の誕生──第二次大戦とマンハッタン計画
*アメリカの原爆製造成功のカギは
「臨界質量」を少なくする方法を考案できたこと
*ウラン型(広島型)核爆弾──
構造は単純。比較的簡単につくれる
*ウラン型(広島型)核爆弾──
難しいのは高純度のウラン235の精製・入手
*ウラン濃縮の二つの方法
*最新のウラン濃縮法「遠心分離法」。
パキスタンから北朝鮮などに供与されたのがこの技術
11 核兵器を知るA
*プルトニウム型(長崎型)核爆弾──
プルトニウムの抽出・入手は比較的簡単
*プルトニウム型(長崎型)核爆弾──
設計は困難。北朝鮮の実験失敗も不純物による「早すぎる爆発」
*「早すぎる爆発」の解決策「爆縮」には、
著しく高度な技術が必要
*「爆縮」を成功させられるのは国家レベルの組織。
テログループでは無理
*水素爆弾──「二段階の爆発」で核融合を起こす爆弾
*水素爆弾の設計を可能にした二つの機密技術
*水素爆弾の放射性降下物と爆風はきわめて危険
*史上最大の爆弾──ソ連の水爆
*実は爆弾は小さいほうが破壊力が大きい
12 原子力@
*感情論に陥らないために事実の理解が必要
*核爆弾は核連鎖反応を「一気に」起こす
原子炉は核連鎖反応を「持続的に」起こす
*核爆弾には高純度(核兵器級)の核燃料が必要
原子炉は低純度(原子炉級)の核燃料でよい
*多くの人が原子炉は「原爆のように爆発しうる」と考えているが
それはありえない
*原子炉が「ダイナマイトのように爆発する」ことはありうる。
チェルノブイリで起きたのがそれである
*原子炉内では、ウラン→ネプツニウム→プルトニウム
という変換が行われつづける
*「再処理」とは、廃棄物からプルトニウムを抽出すること。
北朝鮮が事前同意に違反して行っているのがこれ
*高速増殖炉──「原爆のように爆発しうる」タイプの原子炉
13 原子力A
*「チャイナ・シンドローム」という仮説──
冷却材流出事故による最悪の事態の想定
*スリーマイル島事故の現実──
冷却材流出事故によって実際に起きたこと
*チェルノブイリ──設計上の欠陥による
「反応度事故」(核連鎖反応の暴走)
*「冷却材流出事故」も「反応度事故」も心配不要。
安全なペブルベッド型原子炉
14 核廃棄物
*核廃棄物について、反核の立場から考えてみる
*核廃棄物に関するわたしの見解──地下貯蔵計画を進めるべき
*プルトニウムの毒性は過大評価されがち。
胃から吸収されるという俗説も間違い
*劣化ウランに関する事実と議論
15 核融合制御
*核融合制御実現のための三つの方法
*A トカマク核融合炉
*B レーザー核融合
*C 常温核融合
U巻 目次
●第四講 宇宙空間の利用
16 衛星の基礎知識@
17 衛星の基礎知識A
18 重力を応用したテクノロジー
19 人類の宇宙進出
20 不可視光線による監視
●第五講 地球温暖化
21 温室効果
22 証拠@
23 証拠A
24 役に立たない解決策
25 誰にでも実行可能な解決法@
26 誰にでも実行可能な解決法A
27 新しいテクノロジー
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